親の在宅介護がもう限界(無理)と感じた家族(息子・娘)はどうする?具体的な対処方法を紹介

miroku

「親の在宅介護がもう限界(無理)と感じた家族(息子・娘)はどうする?具体的な対処方法を紹介」では、親の在宅介護に限界(無理)を感じている主な介護者(息子・娘・家族)へ向けて、現実的で心に寄り添ったアドバイスを、わかりやすい言葉でお伝えしています。

「親の在宅介護でもう限界(無理)と感じる」について、まず伝えたいこと

親の在宅介護に「限界(無理)と感じる」ことは、決して悪いことでも心が弱いことでもありません。

親の在宅介護に限界(無理)と感じることは、一人の人間として自然で当たり前の反応なのです。

むしろ、親の在宅介護で限界(無理)と感じた時点で「正しいサインを受け取れた」ということで、今から、次の選択をしていけばいいのです。

まず確認したい親の在宅介護でもう限界(無理)の中身とは?

「親の在宅介護でもう限界(無理)」と言っても、人によって違います。

少し整理してみましょう。

限界(無理)と感じる理由よくある具体例対処の方向性
体力的にきつい夜中のトイレ介助・抱き起こし・寝不足福祉用具の導入、訪問介護・ショートステイ利用
精神的に苦しい感情的に当たってしまう、罪悪感・孤独感デイサービス・レスパイト利用、家族会や相談員への相談
仕事・家庭との両立が難しい仕事を休む・配偶者と衝突介護休暇・在宅サービス利用・施設入所検討
介護技術や知識が足りないオムツ替えや移動介助が不安ケアマネ・訪問看護師・地域包括支援センターに相談

上記の中に、あなたが「親の在宅介護でもう限界」と感じた項目はありましたか?

「在宅介護=一人(家族)だけで抱える」ではない

親の在宅介護をしている多くの方が、「家で介護する=全部自分でやらなきゃ」と思いがちです。

でも、親の在宅介護はチーム戦なのです。

親の在宅介護で利用できる支援を整理すると、選択肢が見えてきます。

親の在宅介護で使える主なサービス

分類内容費用の目安(自己負担1割の場合)
訪問介護(ヘルパー)掃除・食事・入浴介助数百円~1,000円台/回
デイサービス通所で入浴・食事・リハビリ1日700~1,500円ほど
ショートステイ数日間の宿泊介護1泊2,000~3,000円前後
訪問看護看護師による医療的ケア医師の指示で利用可能
福祉用具貸与ベッド・手すり・リフトなど月数百円~数千円

親の在宅介護をチームでするためには、まずケアマネージャー(介護支援専門員)に相談しなければ何も始まりません。

ケアマネージャー(ケアマネ)は、介護保険サービスの組み合わせを一緒に考えてくれる、最強の味方なのです。

「施設を考える」のは逃げではない

在宅での親の介護が限界(無理)なら、施設入所を検討するのは自然な流れです。

罪悪感を持つ方が多いですが、施設は「家族が楽をする場所」ではなく、安全で継続的な介護を提供する場所です。

施設を考える時のポイント

・ケアマネに「そろそろ施設も考えたい」と伝える

・「特別養護老人ホーム」「介護老人保健施設」「有料老人ホーム」などの違いを知る

・入所までの待機期間に、ショートステイで一時利用するのもおすすめ

親の在宅介護をしている介護者自身(息子・娘・家族)のケアも大切にする

親の在宅介護を続ける上で、自分を責めないことが何より大切です。

介護者(息子・娘・家族)が倒れてしまえば、親の在宅介護そのものが続きません。

簡単にできる心のケア

・週に1度は「介護をしない時間」をつくる

・同じ立場の人と話せる「家族会」に参加する

・「もう無理・限界」と感じたら、市区町村の地域包括支援センター(包括)へ電話していい → 感情的な相談でも全く問題ありません

一番大切なのは「親の介護を続ける形を変える勇気」

親の在宅介護が難しくなった時は、「あなたが頑張りすぎた結果」です。

あなたが悪いわけでもなく、親の介護の形を変えるタイミングです。

親の介護を続けるとは、親の生活を支えることであり、家の中だけでなく、施設や地域の力を借りても同じ「介護」です。

まとめ

「親の在宅介護がもう限界(無理)と感じた家族(息子・娘)はどうする?具体的な対処方法を紹介」について、お伝えしてきました。

なんとなくでも、理解してもらえたなら幸いです。

最後に、あなたが今まで介護を続けてきたこと自体が、お父さん・お母さんにとって、何よりの愛情の証です。

もう一人(家族)だけで抱え込まず、「支えてもらう勇気」を持ってください。

介護のプロたちは、あなたとご家族をサポートするためにいます。

どうか、遠慮せずに助けを求めてくださいね。

ABOUT ME
みろく
みろく
2025年6月5日から母親と二人体制で、要介護3(ほぼ寝たきり)の父親を在宅介護している40代独身男性。
記事URLをコピーしました