親の在宅介護で辛いこと
親の在宅介護が始まらないまでは、なんとかなるさと思っているかと思いますが、現実は心底辛いです。
親の在宅介護は、本当に大変なことが多いですよね。
多くの人が「親に恩返ししたい」という思いで始めても、現実には精神的にも肉体的にも負担が大きく、つらさを感じる場面がたくさんあります。
以下に、親の在宅介護でよく挙がる「つらいこと」と、その背景を整理してみましたので参考にしてくださいね。
親の在宅介護で精神的に辛いこと4つ
親の在宅介護で精神的に辛いことは、主に4つです。
【1】親の変化を見るつらさ
【2】介護の終わりが見えない
【3】孤立感
【4】罪悪感との板挟み
上記の親の在宅介護で精神的に辛いこと4つについて、もう少し詳しく解説していきますね。
【1】親の変化を見るつらさ
かつて頼りがいのあった親が弱っていく姿を見るのは、悲しくて受け入れがたいものです。
認知症などで性格が変わったり、怒りっぽくなったりすることもあり、心が傷つく人も多いです。
【2】介護の終わりが見えない
「いつまで介護が続くのだろう…」という不安や、将来の見通しのなさが精神的に消耗させます。
【3】孤立感
親の在宅介護によって、家にこもる時間が増え、友人との付き合いが減ったり、周囲に理解されにくいことで孤独を感じやすくなります。
【4】罪悪感との板挟み
「もっと親を労り優しくしたいのに…」「イライラしてしまった。」「施設に預けたいと思ってしまった。」「殺したいと思ってしまった。」など、自分を責めてしまう人が多いです。
親の在宅介護で身体的に辛いこと2つ
親の在宅介護で身体的に辛いことは、主に2つです。
【1】体力的負担
【2】自分の健康管理が難しくなる
上記の親の在宅介護で身体的に辛いこと2つについて、もう少し詳しく解説していきますね。
【1】体力的負担
夜間のトイレ介助、オムツ交換、入浴介助、移乗(ベッド→車いす)などは重労働。
慢性的な睡眠不足にもつながります。
【2】自分の健康管理が難しくなる
親の在宅介護をしているあなた自身の病院や趣味に行けない、休む時間がないことで、介護者自身が体を壊してしまう可能性があります。
親の在宅介護で生活面・経済的に辛いこと3つ
親の在宅介護で生活面・経済的に辛いことは、主に3つです。
【1】時間の制約
【2】経済的な負担
【3】家族間の不公平感・葛藤
上記の親の在宅介護で生活面・経済的に辛いこと3つについて、もう少し詳しく解説していきますね。
【1】時間の制約
24時間気が抜けない、仕事や家事、育児との両立が難しくなる。
【2】経済的な負担
介護用品、医療費、介護サービスの利用料など、費用がかさむ。
【3】家族間の不公平感・葛藤
兄弟姉妹との介護分担や、意見の食い違いで家族関係がぎくしゃくすることにつながる。
親の在宅介護を少しでも楽になるためにできること5つ
親の在宅介護を少しでも楽になるためにできることは、主に5つあります。
【1】介護保険サービス(デイサービス・ショートステイ・訪問介護など)を積極的に利用する
【2】地域包括支援センター(包括)に相談して支援制度を活用する
【3】「完璧にやろう」としないで、プロに 頼ることも介護の一部
【4】同じ立場の人とつながる(介護者サロン、オンラインコミュニティなど)
【5】「あなたの人生」も大切にする時間を意識的に確保する
あなたが親の在宅介護で辛いのであれば、今すぐ少しでも楽になれる行動をしましょう。
まとめ
親の在宅介護は、実際やっている人にしかわからないと思います。
私も父親の在宅介護を母親と二人体制でやっていますが、もし私だけで父親の在宅介護は絶対にできません。
母親がいるからこそ、父親の在宅介護ができています。
さらに、父親との今までの関係もあるかもしれませんが、父親のオムツ交換を母親がやっている時に、父親は感謝もせずに体を動かされて痛い痛いと大騒ぎするので、毎度殺意を感じています。
しかし、父親を殺して刑務所に行きたくないので、すぐに理性は戻ってきます。
あなたが少しでも親の在宅介護で辛いことについて、少しでも軽減できたなら、幸いです。
