介護サービスの種類の一つとして、居宅サービスがあります。居宅サービスとは、在宅で介護を受けられるよう設けられたサービスです。
我が家に帰りたがった父
介護が必要な状況でも、施設や病院ではなく家で生涯を過ごしたいと思う人は少なくありません。私の父は病院での生活を送っていましたが、途中から「家に帰りたい」と言い出し、在宅での介護を行うこととなりました。
介護する側もされる側も、できることなら在宅での介護を望む人が多いかと思われます。しかし、24時間ずっと付きっきりで介護をするのはとても大変です。家族の協力があったとしても、それぞれ予定や時間が合わずに思い通りの介護が出来ないというケースも多々あります。
また、介護は一時的なものではなく、数ヶ月~数十年と長期に渡って行われるため、心身ともにストレスを抱え込みやすいです。
そんなとき、介護保険サービスの居宅サービスの利用するようにしてみましょう。サービスを使うことで、家族の負担が軽減され、介護から開放される時間が増えてきます。居宅サービスを利用するのは、在宅介護を長続きさせる手段の一つです。
ここでは居宅サービスについて説明していきます。
居宅サービスの種類は?
居宅サービスには、どのような種類があるのでしょうか?居宅サービスの代表的な種類は、以下の通りとなっています。
- 訪問介護
- 訪問看護
- 訪問リハビリテーション
- デイサービス(通所介護)
- デイケア(通所リハビリテーション)
- ショートステイ(短期入所サービス)
- 福祉用具貸与
- 特定福祉用具購入
居宅サービスと一口に言っても、様々な種類が存在しているのですね。それぞれのサービスについて簡単に説明していきたいと思います。
訪問介護とは?
訪問介護とは、ホームヘルパーなどが利用者の家庭に訪問して日常生活を送れるように支援するサービスです。
食事・入浴・排泄などの身体介護や料理・掃除といった生活支援を行います。また、病院の通院をサポートする通院介助もしているそうです。
訪問看護とは?
訪問看護とは、看護師などが利用者の家庭に訪問して療養生活を支援するサービスです。
点滴管理や経管栄養といった療養に関わる世話や診察の補助も行っています。また、健康相談に乗ったり、日常生活上での指導などもしています。
訪問リハビリテーションとは?
訪問リハビリテーションとは、通所が困難な利用者の家庭に訪問してリハビリテーションを行うサービスです。
利用者の身体や精神などのサポートを行うため、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が支援してくれます。
デイサービス(通所介護)とは?
デイサービスとは、介護施設に通い、日常生活の介護や機能訓練を行うサービスです。
他の利用者と食事をしたり、レクレーションを楽しむことが出来るため、周囲の人々とコミュニケーションをとることができます。
デイケア(通所リハビリテーション)とは?
デイケアとは、介護老人保健施設や医療機関に通い、リハビリテーションや機能訓練を行うサービスです。
理学療法士、作業療法士、言語療法士などが中心となって支援を行ってくれます。
ショートステイ(短期入所サービス)とは?
ショートステイとは、施設に入所し、短期間だけ滞在し、日常生活の介護や機能訓練を行うサービスです。
家族内で介護が一時的に困難になったり、長く在宅介護を続ける場合には、このショートステイがよく利用されています。
ショートステイでの滞在期間は、1泊~1週間程度だそうです。
福祉用具貸与とは?
福祉用具貸与とは、福祉用具の貸し出しを行っているサービスです。
貸し出しの際には、専門相談員がどのような福祉用具を使えば良いのか、使い方の説明などに応じてくれます。
貸し出し可能となっている福祉用具は、以下の通りとなっております。
- 車椅子
- 手すり
- スロープ
- 歩行器
- 歩行補助杖
この他にも様々な福祉用具の貸し出しを行っているので、専門相談員の方にたずねてみてください。
しかし、全ての福祉用具が貸し出しされるわけではなく、入浴品やトイレなどの直接肌が触れる福祉用具は衛生面などの問題で貸し出しをしていません。
特定福祉用具購入とは?
特定福祉用具購入とは、福祉用具の購入を行っているサービスです。
購入後には、区役所に申請をすることで、特定福祉用具の購入費用の9割が支給されます。
購入の対象となっている福祉用具は、以下の通りとなっています。
- 腰掛便座
- 特殊尿器
- 簡易浴槽
- 入浴補助用具
- 移動用リフトの吊り具
※この記事は2010年~2011年に体験したことや調べたことを元に書いています。最新の情報は厚生労働省ホームページをご覧ください。
厚生労働省の介護・高齢者福祉ページ
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